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国際バカロレア卒業生の宇宙飛行士がカナダ総督に就任へ〜ちょっと面白い国際教育の話〜

国際バカロレア卒業生の宇宙飛行士がカナダ総督に就任へ〜ちょっと面白い国際教育の話〜

カナダの新しい総督にジュリー・ペイエットさんを選んだと報道がありました。実は、ジュリー・ペイエットさんはUWCのアトランティック・カレッジで学び、国際バカロレアのディプロマ資格を取得しています。総督を選んだカナダのイケメン首相ことジャスティン・トルドー首相も国際バカロレアで学んでいます。国際バカロレア繋がりの首相と総督


カナダの総督に国際バカロレアの卒業生が選ばれました。

BBCニュースは、カナダのジャスティン・トルドー首相は、総督にジュリー・ペイエット(Julie Payette)さんを選んだと報道しました。

Trudeau picks an astronaut for Canada's new governor general
編集部訳:トルドー首相は、カナダの総督に宇宙飛行士を選んだ。

wikipediaより引用

カナダの総督にまで選ばれたジュリー・ペイエットさんとはどのような経歴の方でしょうか?
編集部ならではのちょっと教育を中心にまとめました。

国際バカロレアで学び宇宙飛行士に

ケベック州モントリオールに1963年生まれたジュリー・ペイエットさん。

モントリオールの小、中学校を卒業した後に、UWCのアトランティック・カレッジで学んでいます。
国際バカロレアで学ぶUWCで、ジュリー・ペイエットさんは国際バカロレアのディプロマ資格を取得しています。

▼UWCのアトランティック・カレッジの公式Youtubeより引用

ジュリー・ペイエットさんが学んだUWCとは?

UWCは、世界に17校あります。
日本では、長野県軽井沢にインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)が加盟しています。

ISAKの学生が他のUWCのスクールに派遣され、ISAKには世界のUWCから留学生が来ることになります。

▼ジュリー・ペイエットさんが卒業生したUWCのアトランティック・カレッジのニュースでも「同窓生がカナダの総督に就任!」と掲載されています。

母校アトランティック・カレッジの公式ホームページでもニュースとして取り上げられています。

UWCのアトランティック・カレッジの校舎は、お城!

ジュリー・ペイエットさんが学んだUWCのアトランティック・カレッジは、イギリスのウェールズにあります。
1962年に創立され、15歳から19歳まで90カ国以上の合計350人が学んでいます。

ちなみにアトランティック・カレッジは、UWCの最初のカレッジです。

ロンドンの西、ウェールズの主都カーディフからさらに40キロほど西にあります。

UWCのアトランティック・カレッジの特徴。

それは、校舎が「城」ということ。

校舎がお城ですが、教室も趣があります。

ジュリー・ペイエットさんは、UWCのアトランティック・カレッジで国際バカロレアのディプロマ資格(DP)を取得し、カナダの名門マギル大学で工学を学びます。
さらに名門トロント大学で応用科学の応用科学の修士号を取得しています。

▼カナダデーで国旗を掲げるトロント大学

ジュリー・ペイエットさんは、IBMなどでシステムエンジニアなどを務め、その後、工学の研究者などを歴任し、1992年に宇宙飛行士の試験に合格し、宇宙飛行士として活躍しました。

そして、2017年7月13日、イギリスのエリザベス2世より次期カナダ総督に任命されたことがジャスティン・トルドー首相より発表されました。

編集部が注目する2つのポイント!

UWCの卒業生

ジュリー・ペイエットさんは、モントリオールの小学校、中学校に通いいわば普通の家庭のお子さんとして育ちます。

しかし、編集部が注目するのはUWCに入ったこと。
ここが彼女の転機になったのでは、と考えています。

その理由は、国際バカロレア卒業生の特徴である「リーダーシップ」、「オープンマインド」、「多言語」、「多文化理解」をアトランティック・カレッジで共に生活を一緒にする同級生から体験して行ったと考えられるからです。

カナダは多文化主義ですが、ジュリー・ペイエットさんが宇宙飛行士になる素地を育んだのではないかと考えられます。

カナダのトルドー首相も国際バカロレア卒業生

カナダの総督は、名目上イギリス王室(エリザベス女王)が任命します。

しかし、実際はカナダの首相が候補者を選び、イギリス王室に推薦します。

今回のジュリー・ペイエットさんも何人かの候補者の中から最終的に選ばれました。

編集部が注目したのが、彼女を選んだジャスティン・トルドー首相も同じく国際バカロレアのディプロマ資格を取得していること。

▼トルドー首相の教育については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

イケメン首相は、元教師!カナダの深イイ教育とは? 

http://istimes.net/articles/926

カナダの23代首相のジャスティン・トルドー。英語とフランス語が公用語のカナダで教師として教壇に立った後、政治の道に進みました。

実は、ジャスティン・トルドー首相の父ピエール・トルドーもカナダ首相を務めています。

父ピエールの時代にカナダは「多文化主義」を進めました。

息子ジャスティンは、国際バカロレアで学んだことで「オープンマインド」、「グローバルリーダーシップ」、「多文化主義」的な考えを身につけたと考えられます。

そのトルドー首相が、次期カナダ総督に自分と似たような理念を掲げる人物を選ぶのは自然です。

多感な時期に国際バカロレアのディプロマで学んだこと。
それがカナダの総督と首相を繋げているのではないでしょうか。

▼7月6日にイギリスを訪問したジャスティン・トルドー首相は、エリザベス女王と面会しています。公式発表は、7月13日なのでこの時に、カナダ総督に最終的な決定がされたのかもしれませんね。

国際バカロレア卒業生の特徴

ジュリー・ペイエットさんがUWCのアトランティック・カレッジで学び、その後、マギル大学、トロント大学で工学を学んだこと。

さらに宇宙飛行士になり、その後、カナダの総督になった流れを踏まえると彼女にとって何度か天気はありますが、その中でもやはりUWCで学んだこと。

さらに国際バカロレアのディプロマ資格課程で「リーダーシップ」、「オープンマインド」、「多言語、多文化理解」を育てたと考えられます。

UWCの公式ホームページには、世界17校が掲載されている。ISAKーJAPANと掲載されています。

日本のUWC初の加盟校となったインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)の創立者である小林りんさんもUWCのカナダ(ピアソン・カレッジ)で学び、その後、東京大学、スタンフォード大学、ユニセフを経てISAKを創立しています。

UWCと国際バカロレア。

ジュリー・ペイエットさんの活躍の裏には、国際教育がありそうですね。

こちらも参考にしたいですね。

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この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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